<My Vintage Collection ③> French Herringbone Work Jacket
ヴィンテージ編第三弾目です。今回は第一回目に紹介したフレンチワークジャケットの素材違いの紹介です。素材は何とヘリンボーン地、ドイツ製の比較的新しいものでヘリンボーンが使われているワークジャケットはよく目にしますが、フランス製かつ年代が古いものでこの生地は珍しいです。さらにカラーはホワイトと希少中の希少種です。早速紹介していきます。
ヘリンボーン地・・・ニシン模様の名称のことで、見た目が開いた魚の骨に似ていることから「ニシンの骨(Herring bone)」と呼ばれています。秋冬の衣料品に使われることが多いです。
~DETAIL~
こちらが実物になります。シルエットは若干裾広がりのAラインだとわかりますね。色合いも温かみのあるオフホワイトで秋冬に着ても違和感ないです。
この写真だとより生地感が伝わるかと思います。ニシンの骨を彷彿とさせる織り目には繊細な陰影が無数に重なり、何とも深みのある風合いを生地にもたらしています。この生地自体は19世紀後半から20世紀初頭のフランス軍のものに酷似していることから、昔織られたストック地で仕立てられたものではないかと思われます。
フレンチヴィンテージ好きにはたまらないディテールのひとつ裏タグです。こちらはフランスらしいトリコロールで合わせられています。モンサンミシェルやアドルフラフォンなど有名タグもさることながらDUTHILLEUL et MINART も1850年に創業した老舗ワークウェア専業ブランドです。刺繍タグであることから40年代以前のものだと判別できます。
今回は以上です。こちらもウェブサイト掲載予定です。お楽しみに。では次回お会いしましょう!